第6回目の今日は「ゼブラフィッシュ」というオサカナのお話でございます。
ゲストは国立遺伝学研究所・准教授 酒井則良先生でした。

「人とオサカナは似てるんです。」
「ええっ??」
という衝撃的な事実から始まりました、第5回。酒井先生はゼブラフィッシュというお魚を用いて色々な研究をしていらっしゃいます。
◎人とオサカナが似てるって、どういう意味ですか?
頭が上にあって、足が下にあり、腹と背の区別がある。頭があって、そこに脳みそが入っていて、目、鼻、口があり、そこから脊椎がぐんと伸びている。ほら、似てるでしょう(笑)?
◎それって当たり前に感じるんですが・・・(汗)
要するに、脊椎動物の性質が共通しているということです。そういう意味では、オサカナもマウスもヒトもとてもよく似ている、というか、同じということになります。
◎ゼブラフィッシュってどんなオサカナなんですか?
体長5センチほどの小型の魚です。全ゲノム配列では、ヒトと80%の相同性があり、遺伝子の数もほぼヒトと同じです。とても実験に適したオサカナなんですよ。稚魚の段階では体が透明で、体の中まで観察できます。
◎ズバリ、1匹おいくらですか?
ゼブラフィッシュは1匹100円くらいです。マウスが1000~3000円というお話だったと思いますが、その点、とてもリーズナブルです。マウスほど飼育にスペースを要さないので、その点でも使いやすいですね。
◎マウスとゼブラフィッシュの使い分けは?
マウスは体内受精、オサカナは体外受精ですよね。なので、卵子が受精してから細胞分裂を繰り返して行く過程を観察、研究するにはゼブラフィッシュの方が適しています。
◎ゼブラフィッシュでどんな研究をしているんですか?
ヒトとの相同性が高いという点を活かして、さまざまな研究をしていますが、遺伝病の解決に役立ったり、水産業に役立つ技術を編み出しているところです。水産業においては、病気にかかりにくい魚を作る研究などをしています。
◎夢はなんですか?
まずは研究を世に出すことですね。私たちの研究した成果が、色々な分野で役立つようになればとてもうれしく思います。
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酒井先生、どうもありがとうございました。
もともと、血の出るような動物を実験に使うのがためらわれ植物を扱う研究室に入ろうとしたところ、定員オーバーでじゃんけんに敗れ、オサカナの研究をすることになったという酒井先生。高校のときは「暗記もの」のイメージであまり興味がなかった生物学ですが、ひとたび研究室で実験を始めてみると、それはとても面白い世界だったとおっしゃいます。
新しい世界に常に興味を持って暮らしていけたら、この世にはチャンスがいっぱいなのかもしれませんね!
来週もどうぞ、お楽しみに。
∞花村湖子∞

