第8回。本日は「日本人とは」というテーマでお話を伺いました。
ゲストは集団遺伝研究部門教授の斉藤成也先生でした。

「ドラゴンボールZの大ファンなんですが」
「!?」
というユニークな発言めじろおしな斉藤先生。今までにない切り口から遺伝の話をして下さいました。
(←は花村の記憶スケッチ。。悟●なんですが(恥)。お許しください。ちなみに私はピッコロ様のファンです。これについて話すと長くなるのでまたの機会に。。)
◎DNAはまさに元気玉?!
ドラゴンボールZで、悟空が「元気玉」というやつを作るんですが。あれは地球上の生き物から少しずつ気をもらって集めてエネルギーの玉を作るんですけど、私たちの体もまさに元気玉のごとく、大昔のご先祖様のDNAを少しずつもらってできた賜物なんです。そう思うと、遺伝ってすごいことですよね。
◎実は三島大社にルーツがあるんです。
三島大社にはえびすさんという神様が祭られていますが、彼は実は島根県の大国主の尊の息子なんです。国を譲ったときに島流しにあって三島に流れ着いたんですね。ちなみにえびすさんのお兄さんにあたる人は、諏訪湖の諏訪明神と言われています。後に源頼朝も流されてきた話は有名ですが、地位のある人が流される先として選ばれた三島という土地は、豊かな土地であると言えますね。この三島という場所は古い神社のある、聖なる場所と言えます。
◎日本人の大元はどこなんでしょうか。
弥生時代に、大陸から渡ってきたと考えることができます。それが5万年前の話。人類はアフリカ大陸で20万年前に誕生したと言われていますから、日本列島でヒトが生まれ育ったというよりは、大陸から渡ってきたという方が考えやすいですね。
◎縄文フェイス、弥生フェイス、なんていう話を聞くことがありますが。
はい。沖縄と本土の人とで、顔の特徴というのは違いがあります。たとえば、SPEEDという沖縄出身の女性グループがありますが、彼女たちの中で、島袋寛子さんは沖縄出身ですが、顔は本土顔です。他の3人は典型的な沖縄顔ですね。そんな風に、顔のつくりからも、その人のルーツというのは割り出すことができます。
◎沖縄の人とアイヌの人は実は似ている?
日本列島は、アイヌ、本土、沖縄、大陸系の人々の4つのパターンに分かれます。その中で、北と南ではありますが、アイヌの人々と沖縄の人々が同じDNAを持ち、ルーツが同じだということが分かっています。二重構造説といい、ベルツというドイツの医者が発見したのですが、顔かたちだけでなく、DNAの側面からも、その共通性は明らかになっています。
◎どうしてまた、南端と北端に分かれているんでしょう?
1万2~3千年前を縄文時代と言いますが、ちょうど3千年前、稲作を伝えた渡来人が北九州、瀬戸内海を渡って入ってきたのですが、その時に、北から南までべったり存在していた人々が、その渡来人に中央をおさえられ、北と南に泣き別れたということになります。壮絶ですね。
◎文系の先生方との交流が深そうですね。
はい、そこからヒントを得ることがたくさんあります。その昔、人々は1年を2年とカウントしていた(つまり1月1日も7月1日も正月ということです。)ということや、方言のアクセントを研究した先生からは日本の文化がどこから来たかというお話も頂けてとても参考になります。
◎「DNAから見た日本人」という本がちくま書房から発行されましたね。
ここで「日本人が消えるとき」という章を最後につけてあります。今、国際結婚が増えていますが、それを繰り返すことで遺伝子の交じり合いがおき、世界中の人々がいずれひとつの人種になってしまう、という考え方です。そんな人々が集まったフローティングアイランドが、太平洋や大西洋にできたら面白いなあと、昔から考えています。
◎仏教学者の先生の本にも名前が出ていますね!
はい、佐々木閑という仏教学者の先生が実は高校の同級生でして、私は生物学ですが、それぞれの切り口から日本人を見つめているという共通点があり、いまだに交流が深いのです。今回その佐々木先生の本に、私の名前が出ているんです。
◎夢は何ですか?
小さい頃から、親戚の人の中にいて、その顔かたちの違いや似ている点なんかに興味をもっていました。顔かたちを決める遺伝子というのがまだ実ははっきりしていないんです。それを是非つきつめたいですね!
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斉藤先生ありがとうございました。理系と文系の融合を感じさせる、とってもユニークなお話を聞くことができました。ちなみに、今日のリクエスト曲は浜崎あゆみのEVOLUTIONでした。先生いわく、「あゆの詞は無常観がすばらしい。日本文化の伝統を体現している!」とのことでした。是非皆さん、そんな新しい観点で、あゆの世界を堪能してみましょう☆
以上、花村湖子でした!
