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6月13日 遺伝研サイエンスアワー

第10回を迎えました、遺伝研サイエンスアワー。

今回のテーマは「バイキン」。

ゲストは国立遺伝学研究所 原核生物研究室 仁木宏典教授でした。

20090617114447.jpg「バイキンマンは必要です」

「?!」

「人の体重の1~2キロは菌ですから。」

 

衝撃の事実から始まるのが常なサイエンスアワーですが。心の準備はしていてもやっぱり驚かずにはいられません。

 

砂糖だらけのアンパンマンよりも、ひょっとしたらバイキンマンのが体に必要だったりして・・・?

ある種のホラーです^^;

さて、おっかなびっくりお話を伺うことにいたしましょう。

 

◎そもそも「ばい菌」て何ですか?

「細菌」です。人に有害なものをひとくくりに「ばい菌」と呼ぶ習慣があります。しかし、自然界の大きな仕組から考えたら「ばい菌」も非常に重要な菌に違いありません。

 

◎インフルエンザが流行りましたが、あれもばい菌?

あれは「ウイルス」です。DNAがカプセルに包まれているだけの単純構造をしていて、それが生き物の体内でパカッと割れて、その体に寄生して生きて行きます。それに対してバクテリア・細菌は、それ単体で生きています。ウイルスは寄生して育つ過程で、寄生された方の体がまいってしまうというわけです。

 

◎インフルエンザ、小学生~高校生の感染者が多いと聴きます。高齢な人がかかりにくいような気がするのは気のせい?何か訳がありますか?

1960年代以降に生まれ育った人が感染しやすいという説があります。それ以前の年代では、アジア風邪や、コレラ、ペストなどが流行した時代背景があり、その免疫力を持った人たちが多いと考えられます。そういう意味では、今の若い世代はこれまで危険が無かった分、免疫の面では弱いと言えるでしょう。

 

◎クラスで風邪が流行っても、絶対にかからない子っていますよね。あれは何故?

動物の生態系システムでそういうプログラムがなされていると言ってもいいかもしれません。その種が危機に瀕したとき、絶滅しないように、生き残るものが必ずあるように、そういった体質の違いがインプットされていると考えていいでしょう。

◎役立つ菌ってどんな菌?

なっとう菌、乳酸菌、それは本当に色々在ります。私たちの体内にも不可欠な菌がたくさん詰まっています。人は菌と共存しています。菌が体内から居なくなったら、ということは「ありえない」んです。

 

◎除菌しすぎはよくないの?

免疫力を下げてしまう場合がありますから、あまり菌に神経質になりすぎるのもよくないですね。インフルエンザにやられないようにするための一番の予防法は、やはり通常言われている手洗いうがいということになりますね。

 

◎どうして実験で大腸菌を使うの?

無害で、解りやすい素材だからです。ハツカネズミは繁殖に20日かかりますが、菌はだいたい20分で分かれてしまいます。しかも、冷凍保存しておけば、いつでも解凍して生きた菌を使えますのでその点も便利です。

 

◎先生はどんな子供でしたか?

バードウォッチングや昆虫が大好きでした。図鑑を眺めては、その条件の場所を尋ねて、図鑑と同じ鳥や生き物を見て興奮していました。本当に好きなことを突き詰めてきたら、こんな分野に舞い降りました(笑)。どちらかといえば、じっとしてられない問題児だったように思います。

 

◎今の子供たちに何かひとことお願いします。

本を手当たり次第読んでみてください。10冊読めば必ず1冊はヒットするものがあります。そうしてみつけた興味が、のちのちの宝になると思いますよ。

 

◎夢は何ですか?

ひとりでできることは限られていますので、時間をとにかく有効に使い、成果を出していきたいですね!

 

仁木先生はお話されるときのやわらかい目の表情が印象的な方でした。バイキンマンは嫌な奴と思っていましたが、今日ちょっと見直しちゃいました。どうぞ私の体内でイイ仕事してください(笑)。

 

以上、今日のまとめでした☆

 

花村湖子

 

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